技術士二次試験(建設部門・河川砂防)初受験を終えて——やって良かった勉強、無駄だった勉強、そして試験当日のリアル
合否発表は11月。
結果を待ちながら、この数ヶ月を振り返って書いておきたいと思う。
来年の自分へ。そして、これから受験する後輩たちへ。
はじめに
今年、初めて技術士二次試験(建設部門・河川、砂防及び海岸・海洋)を受験した。
2万円という高い受験料を払ったわけだが、勉強のモチベーションには波があった。
本気で勉強したのは2〜3月と6〜7月だけ。
それ以外の期間は「やらなきゃ」と思いながら何もしていなかった。
そんな状態で受けた初受験の自己採点は、合格可能性50%。
社内の技術士には「Aはないだろう」と言われた。
まあそうだろうな、と思っている。
でも、勉強の仕方をつかめたことは、この受験の一番の収穫だった。
だから今、結果が出る前に書いておく。
やって良かった勉強法
① 合格論文の音読→録音→通勤中に聴く
これが一番効いた。
合格論文を声に出して読んで、それをスマホで録音する。
あとは通勤中でひたすら聴く。それだけ。
机に向かって勉強するのが苦手で、家では本当に何もできなかった。
でもこの方法なら、移動時間を使えるし、「勉強しなきゃ」というプレッシャーもそんなにない。
気づいたら自然と頭に入っている感覚があった。
論文の流れや表現の型が身体に染み込んでくるのがわかった。
② Claudeと一緒に想定問題の解答を練り上げる
これも大きかった。
最初はGeminiと壁打ちしていた。
Geminiはすぐにそれっぽい解答をつらつらと出力してくれる。
でも、私の業務経験と全然結びついていないし、難しすぎて自分で理解できない・覚えられない。
結果的にほぼ無意味だった。
Claudeは違った。
想定問題を渡しても、安易に解答を出力してくれない。
「あなたの業務経験をもとにネタ出しをしてください」というスタンスで、とにかく私に考えさせてくる。
最初は「えー、答えを出してくれないのか」とがっかりした。
でも今思えば、あれは愛のムチだった。
自分の経験を言語化して、それを論文の形に落とし込む力。
それが試験本番での記述力に直結していたと思う。
これまでの業務経験が、ちゃんと自分の武器になった瞬間だった。
③ スタディングで第三者採点→Claudeで修正、のサイクルを回す
これが勉強の核だった。
Claudeと練り上げた論文をスタディングに提出して採点してもらい、もらった助言をもとにClaudeと一緒に修正する。
それを繰り返すことで、少しずつ論文の質が上がっていった。
第三者に採点してもらうことが、いかに大事かを痛感した。
自分とAIだけで完結していたら、どこが本当にダメなのかわからないままだったと思う。
スタディングを選ぶときに一番不安だったのは、「河川砂防に詳しい講師がいるのか」という点だった。
これは完全に杞憂だった。
というか、神だった。
必須科目の添削は提出から約1週間で返ってくるのだが、河川砂防の専門科目は3日以内に返ってきた。
しかもコメントが的確で、1回目はかなり低い点数だったけれど、その時の助言をもとに書いた次回以降は「合格ラインに近い」とポジティブな評価をもらえるようになった。
試験2日前に提出した論文(本当に申し訳なかった)は、なんと試験前日の朝にコメント付きで返信が来た。
しかも最後に「自分を信じて試験頑張ってください」という一言まで添えてくれて、精神的にかなり救われた。
スタディングの講師には感謝しかない。
それともう一つ、スタディングには論文を提出しないと先の講義に進めないという仕組みがある。
この強制力が、怠惰な私には本当にありがたかった。2〜3月から論文を書き始められたのは、この仕組みのおかげだと思っている。
スタディングの想定問題もかなり重宝した。
これがなければ、初受験でここまでの手ごたえは得られなかったはずだ。
アウトプットがいかに大事か、この勉強を通じて身に沁みた。
インプットとアウトプットはアウトプットメインで進めるべきだと思う。
解答を作りながら白書や通知を確認する、そのプロセスの中でインプットが自然と積み上がっていく——それが一番効率のいい流れだった。
④ カフェで解答リバイス
6〜7月は仕事終わりや休日にカフェに行って、これまでに作った想定問題の解答を見直し・修正し続けた。
家では無理だった。
カフェという「勉強する場所」に行くことで、スイッチが入る感じがあった。
環境を変えることは大事。
⑤ 試験前日に印刷して暗記
試験前日、これまでに作ってきた模範解答を全部印刷して読み込んだ。
自分の業務経験をベースに練り上げた論文だから、内容はほぼ1日で頭に入った。
これが大きかった。
もう少し早い時期に最終版を仕上げておいて、試験2〜3日前から読み込めれば、もっと良かったかもしれない。
無駄だった勉強(正直に言う)
① 合格論文の模写
やった。時間がかかる。手が疲れる。でも、頭に何も残らない。
「勉強してる風」になれるだけで、実質ゼロだった。
もう二度とやらない。
② 目的なく国土交通白書を眺める
これも無駄だった。
すべての用語を理解する必要はない。
白書は、想定問題の解答を作るときに「ここの表現、白書で確認しよう」という使い方をすれば十分。
そうすれば、実際に論文で使う知識として定着するし、どう表現するかを考えながら読むから情報の取捨選択もできる。
ただ眺めているだけでは何も身につかなかった。
試験当日のリアル(来年の自分へ)
持ち物・準備
- 上着を持っていけ。会場の冷房が効きすぎていて寒い。薄手でいいから必ず持参。
- 昼食は会場に着く前にコンビニで買え。お昼休みは短い。会場周辺で探す余裕はない。多めに買っていくこと。
- ラムネは正解。持って行ってよかった。
- 鉛筆はいらない。シャーペンから握り替える余裕なんてない。シャーペン一本に集中。
- シャーペンの芯は2Bか3B。最後まで手が痛くならなかった。
- シャーペン自体も柔らかいものを。これも正解だった。
- 手首にテーピング。伸縮性のあるテーピングを2周。1日書き続けても手首が全然痛くならなかった。これは強くおすすめする。
- 早着きしすぎるな。入場できなくて外で待たされる。夏の炎天下で体力を消耗した。
試験中の心構え
- 字をきれいに書こうとするな。そんな余裕は一切ない。読める字で、とにかく埋めること。
- 選択問題の番号入力を何度も確認しろ。これを忘れると致命的。
- 途中であきらめるな。私は3枚目の途中で投げやりになって書くのをやめてしまった。本当に後悔している。どんな状態でも、1文字でも多く埋めること。
試験後すぐにやること
- 復元論文はその日のうちに作れ。翌日にはもう思い出せない。帰りの電車の中でも試験会場の近くのカフェでもいいから、記憶が残っているうちに書き起こすこと。
結果待ちの今
11月の発表が待ち遠しいというか、気が狂いそうだ。
考えても合否は変わらない。
わかっている。
でも、なぜか不安になる。やめてくれ。
今年合格していれば来年は建設環境へ。
不合格なら来年も河川砂防。
どちらにしても建設一般の勉強は続ける。
勉強の仕方はつかめたから、あとは継続するだけ。
モチベーションに波があるのが私の課題だ。
来年は波の低い時期をどう乗り越えるか、そこを意識したい。
結果が出たらまた書く。
この記事が、これから技術士試験を受ける誰かの参考になれば嬉しい。
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